今日は遂に夢にまで見た(嘘)ナポリへ! まあたいして高い志があるわけではないのですが、 1.マルゲリータ・ピッツァを食べまくる 2.マラドーナの祠に詣でる 3.青の洞窟にも行けたらいいにゃ(←これが3番目かよ!) 4.フニクリ・フニクラを歌いつつ、登山電車に乗る という目標があるので、はっきりいって1泊ではかなり忙しいのだ(荒い鼻息)! アリストンで朝食をいただいてから出発したのですが、 ここのホテルの朝ごはんが最高だったのよ~! なんせ朝っぱらからスプマンテが飲める!!もう迎え酒状態ですわ!ビバ!アリストン! 一旦チェックアウトをして荷物を預かってもらって身軽な装いで出かけたのですが、 どうでもいいけど今日も雨です。 日本を出てからほとんどお日様を拝んでいません(涙)。 おまけに1月だというのに暑いじゃないのよーー!! ダウンコートなんて着てくるんじゃなかったよ! ババシャツなんて余計な荷物だったよ! 寒かったら重ねて着ようと思ってたTシャツばっかり着てるんで洗濯なんかしちゃったよ! ナポリへはテルミニ駅から電車で2時間。 乗り換えなんぞもないのでラクラクです。 ナポリ中央駅について、案内所でナポリ地図をもらったのですが これがありえねえくらいにわかりにくい~! おまけに4人で1枚しかくれなかったよ。まあ、あんな地図だったらいらないけどさ。 まず最初にしよう!と決めていたことは、ピッツァの名店『ダ・ミケーレ』で、 マルゲリータを喰うことです! 旅にでる直前にやっていたテレビの旅番組で、オセロの松島さんも訪れていたそうなのですが、 とにかく常に押すな押すなの大人気。 店の前にも待っている人がトグロを巻いているという話だったのですが・・・ あ、あれっ?? お客様はあたしたちを含めて2組です(驚)! 雨のせいなのか時間が早かったせいなのか知らないけど(でも11時過ぎてたわ)、 思い切り拍子抜けです。 一瞬、店を間違えたかと思いましたよ。 この店はマルゲリータとマリナーラ(チーズなしピザ)の2種類のみという、 ある意味思い切り気合の入ったメニュー構成です。 とりあえずこの二つを1枚ずつとビールを頼んでみました。 ビールにもついてくるのはグラスではなく、使い捨てのプラスチックコップなので、 ちょっぴり検○(コラーー!)のようです。 もう何でもいいや~乾杯~!なんてやってると、あっという間にマルゲリータの登場。 とにかく客がいないもんで早いのなんの! ついに憧れのナポリピッツァとご対面・・・期待に胸膨らませて口に入れました。 う!うまいっ!! ぎゃー何これ!ナンボでも食べれるわよ!! 思ったよりパリパリの薄さではなくて程よいモチモチの生地がおいしいのか、 チーズがおいしいのか、トマトソースがおいしいのか、よくわからんけどとにかくおいしい! 早速追加だ!もっとくれーー! よく見るとメニューの片隅に、チーズ増量マルゲリータというのがございます。 追加分はこれにしてみました。 普通のマルゲリータは、日本人の感覚からしたらちょっと寂しいくらいしか チーズがのってないので、増量の方がいいかな~と思ったのですが、 食べ比べてみたら普通の量の方がいいかもしれない。 生地のおいしさがそっちの方がより味わえる気がするの。 あっという間にたいらげて、一息つくころにはお客様はあたし達4人だけになっていました。 なもんでちょっと地図で場所の確認でもするべ~と、 各々がカバンからガイドブックを取り出すと、店の男の子が話しかけてきました。 ところで話はそれますが、ナポリに行くにあたって あたしが非常に頼りにしたのが、今は亡きこの雑誌。 この雑誌の特集でマラドーナとナポリが紹介されていて、 俄然行きたくなってしまったのであった。 ここでも『ダ・ミケーレ』は紹介されていたのですが、 「ものすごくおいしいがサービス精神は欠片もない、スパルタンな殿様商売の店」 として紹介されていました。 しかしこの日はとにかく暇だったため(なにせ客より店員の方が多い)、 どうやらあたしたちをかまってみることにしたみたいです。 あたしの持ってるガイドブックを指差して何やら話しかけてきたもので、 この店が紹介されているページを開いて見せてあげると、 なぜか大興奮で他の店員たちを呼んでいます。 その本は07年版まっぷるだったのですが、 そこには小指ほどの大きさでここの店員2名の写真が掲載されていたのでした。 「うわーー!!ルイジとルチアーノだよこれ!」 「まじかよ!おいルイジ!!あんた日本の本に載ってるよ!」 と、おそらくこのような会話が交わされていたに違いありません。 そこに写っていた寡黙なピッツァ職人ルイジを囲んでひとしきり盛り上がった後、 なぜか今度はあたし達に向かって 「ねえちゃん!俺たちと写真を撮っていけ!」 と催促をはじめました。 幸い他のお客もいないもので大撮影会となったのですが、なぜかEちゃんは 「今度はこっちで撮れ!」 とカメラマンのように写真を撮らされています。 ま、ましゃかとは思うんだけど、あの人たちはあたし達のことを メディア関係の人だと思ったんじゃあるまいな・・・(怖)。 ナポリ男たちの勢いに押されて呆然としていると、 突然チョイ悪ルックスの男が店に現れました。 「あっ!来た来た!ねえちゃんもう1回さっきの写真見せてくれ!」 ルチアーノ登場です。 もしかしてあんたらわざわざ呼んだんかい!! まっぷるに載って「う~ん・・・俺ってスターかも!」とご満悦のルチアーノは、 「お嬢さんたち、さあスターと写真を撮っていけ!」 と両手を広げてウェルカム状態。 またしても撮影会の始まりです(ちょっぴりトホホ)。 くだんのEちゃんなどは、「ここに写真を送れ。」とアドレスまで渡されています。 (もしかしてナンパか?) 最後には店主らしき人も現れて一緒に写真を撮ったのですが、その時に 「この間日本の雑誌社が取材に来た。」といって名刺もみせてくれました。 雑誌『旅』の取材だったようです。 それにしても、ガイドブックが10種類あれば多分10種類全部に掲載されているような 有名な店なのに、こんなにちっこい写真で喜んでくれるなんて、 もしかして出版社は取材だけして出来上がった本を店に送ってないのでしょうか? もうとっくに発売になっただろうけど、 出来上がりは是非送ってあげてね『旅』編集部の人たち。 とにかくものすごい喜んでくれますから! 駅から『ダ・ミケーレ』までもテクテク歩いてきたあたしたちですが、 時間も早いし4人だし、観光を兼ねてホテルまで歩いて行くことにしました。 まずはスパッカ・ナポリを横断してマラドーナの祠に行くことに! ここはまさにナポリ!という狭い路地で、天気がよければ通りの上にはためく 洗濯物などが見られたはずでした(残念)。 ところであたしたちがナポリに行った頃ものすごく話題になっていたことが、 ゴミ収集業者のストで町中ゴミだらけ!というものでした。 これにはあたしたちもちょっとびびってまして、 「冬だからマシだろうけど臭そう・・・。」とウンザリしていたのですが、 思ったほどのゴミの山ではありませんでした。 というのもラッキーなことに、どうやら回収がぼちぼち再開されていたようなのです。 セーフよセーフ!! ゴミ問題はなんとかなりましたが、ナポリというえばやはり治安の悪さで知られた町。 スパッカ・ナポリを歩いている時もやはり全員緊張していたのですが、 そこに「どちらに行かれるんですか?」と日本語で話しかけてくる娘さんが! (こ、これはアヤシイ!) と、警戒心むき出しで「え~と、マラドーナの祠に・・・。」と答えたのですが、 「ああ!この道をまだまだ真っすぐですよ。チャオ!」と言って、 爽やかに去っていきました。 ・・・どうやらただの親切な人だったみたいです・・・。 更に進むとSSCナポリのグッズショップがありました。 いまでもナポリでマラドーナは神様だというのは話には聞いていたのですが、 どうやらこれは冗談ではなかったようです。 だってこの店で売られてる商品のほとんどがマラドーナ関係なのよーー!! チェ・ゲバラ調のイラストTシャツやマフラー。 当時のイレブンの顔写真付の掛け時計などなど・・・。 この時計が可愛くてさ~!文字盤の数字のところにその背番号の選手の顔写真が付いてるの。 ・・・なんで買わなかったんだろう・・・(またしても後悔)。 しかし、今のナポリの選手のグッズももう少し置いてやれ! スパッカ・ナポリも終わりに近づいてきた頃に、 チームカラーのブルーに塗られたマラドーナの祠が見えてきます。 ここにはマラドーナの髪の毛と、彼のための祈りの文句が飾られているのですが、 とにかくこの祈りの文句が素晴らしいのよっ!! それもスター☆サッカーに訳文が掲載されていたのを読んだですが、 そこにも書かれていた通り ‘一途すぎて泣かせる’の。 できることなら全文紹介したいところですが、それも問題だろうからどんなものかだけご紹介。 何年か前にマラドーナが生死の境を彷徨った時に作られたものなのですが、 ナポリの守護聖人、聖ジェンナーロに 「ナポリで生まれて死んでいく俺たちのことはいいから、 遠い国からたったひとりでやってきて、 俺たちを世界一幸せにしてくれた兄弟を助けてくれ!」 と、祈る言葉なのでした(またしても涙ドバーー!)。 さて今夜のあたしたちのお宿は、サンタルチア港に程近い、 ナポリきってのおしゃれ地区キアイア地区にある、その名も『ホテル・キアイア』です。 マルゲリータ発祥の店『ブランディ』の近くというか、同じ建物だとか言う話なので、 この店を目指して行ったのですが全然わかんねえ~! いや、店はわかるのですがホテルがどこかわかんねえ! それでもよくよく見ると、通りに面した門構えの奥になにやら別の建物がっ! こっ!これかっ! もうこんなわかりにくいホテル始めて見たよ。せめて看板くらい出してくれ~。 すごく雰囲気のあるホテルで、フロントに立っているのもヴィアリ風(notヴィエリ)の ダンデーハゲなのがとってもナポリ! 部屋も薄暗くて天井の高い、ちょっぴり出そう(何が!)な感じです。 荷物を置いてさっそく街に繰り出したのですが、その頃には外は大雨になっていました。 根性でサンタルチア港に向かい、卵城に上ったりしたのですがアルハンブラの時と同じく、 肝心なビューポイントですんごい横殴りの雨です。 『ナポリを見て死ね』とは昔から言われている言葉ですが、 港が雨でけぶって何も見えないじゃないのさ! こんなもんで死ねるかーー(号泣)!! ところで、ナポリといえばチョイ悪親父で一世を風靡した(?)ジローラモ生誕の地。 あのね・・・なんかここに住めばいくらあたしでも女力が磨かれるんじゃないか と思わせてくれるような町でしたナポリ。 キアイア地区にあるウンベルト一世のガレリア中に色々なショップがあるのですが、 そこの『ZARA』でカーキ色のブルゾンを購入しました。 (スペインで買えよというツッコミは聞こえん!) その店の男店員がさ~すんごいラテン男だったのよ!! 服をたたんで袋に入れる間中ずっとあたしを見つめて微笑みかける。 支払いのカードを渡す時、返す時は絶対ねっちょりとしたウィンク・・・。 同じく服を買ったKも「いや~すごいセクスィー店員だったよね・・・。」と、 ヨレヨレになっていました。 ところで買ったブルゾンにはオチがあって、ホテルで広げて見てみると、 タグにはカタカナで‘ザラジャパン’と書いていたのでした、トホホーー! そろそろ晩御飯の時間が近づいてきたので、今夜のお店を決めることにしました。 あたしがちょろっと行きたいにゃ~と思っていた店は、 サンタルチア港に面したところにあるシーフードレストラン。 ガイドブックに載っていたのですが、値段も適正みたいだし港がキレイに見える というのも気になったのだ(その頃には雨もやんでいた)。 しかし 「何が悲しゅーて女4人で夜景のキレイな ムーディーレストランに行かなあかんのじゃ!」 と、反対に合いあえなく没(涙)。 そんなわけでホテルの人(偽ヴィアリ)に 何かオススメしてもらおうということになったのですが、 なぜか偽ヴィアリのオススメレストランも例のムーディー(笑)。 結局ぐるなびKのピックアップしてきたサンタルチア近くのレストラン (港に面してない)に行くことになりました。 食事の前にノルマのひとつである電車にのって山頂に行くことに。 サンタルチア港の全景とベスビオ火山が見たかったのと、 ほれフニクリ・フニクラも歌わなきゃいかんしね~。 あたしゃてっきり登山電車だからケーブルカーのように 徐々に登っていく景色が拝めるものだと思っていたのですが、 まったく見えません(泣)! 地下鉄に乗ってるようなものです。 おまけに降りたらすぐに絶景が広がっているわけでもなく、 絶景ポイントに着くまでにはかなり歩かなきゃいけないようなのです。 道は暗いし人通りはないし、はっきりいってかなり怖い! けっきょく何もせずにそのまま降りてきたのでした~。みんなスマン! そのまま歩いてサンタルチア通りのレストランに。 名前は忘れたのですが、港町のビストロといった雰囲気の素敵なお店です。 食べたものもお酒も全部おいしかった!ピッツァもまた食べたよ! 帰りも酔い覚ましにそのまま歩いて帰りました。 実はあたし達ナポリでの移動はさっき乗った電車以外は全部徒歩だったのだ~。 明日は青の洞窟にチャレンジです!
by vivaorange
| 2008-05-17 22:04
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