普段ではありえないんだけど、 時差ボケのせいか旅行に行ったらいつもやたら早く起きてしまうのよ~。 なもんでまだ夜も明けきらぬうちから、ホテルを飛び出しシベーレス広場に! ここはレアル・マドリッドが優勝したら、選手達が噴水の銅像によじ登り、 女神さまの首にスカーフをかけるというので有名な(?)広場です。 昨シーズン久しぶりに優勝した時も、いつものように上ろうとしたらしいのですが、 「女神さまの老朽化が激しいのでやめてくれーー!」と言われたそうです。 なもんで、ラウルだけがクレーンでせり上がっていってスカーフをかけている ちょっぴりトンマな光景を見て以来、 なんだかすごくこの広場に行きたくなっちゃったのだった。 わざわざ訪れた広場は、日曜の朝のせいか人通りもなく、 オマケに近くに浮浪者が横たわってたりしてちょっぴり不気味! なもんで女神様の写真を撮った後はさっさと退散しました。 やっぱりスペインにもいるのね~。 その後ラストロの蚤の市をひやかしに行ったんだけど、 時間が早すぎたのか半分しか店開いてねーー! 早いっていっても9時だったのにヤル気なさすぎよあんた達! あとで聞いたら店が揃うのは10時だそうです。これってラテン商売だよね。 ここは日用品やら雑貨が中心の、市場チックな蚤の市です。 もの凄く広いらしいので、適当なところで切り上げて戻る事に。 ここでも店の人何人かに「カバンに気をつけろ!」と言われました。 自分達的にはかなり気をつけてるつもりなんだけど、 それでも地元の人からみたらユルユルなのかしら? そしてスペイン最後の夜に一日だけお世話になるホテル 『アルボル・デル・ハポン』さんに、予約再確認をしに行く。 まあ電話すりゃいいんだけど、近くまで来てるし 当日荷物転がして迷うのもイヤなので位置確認もしたかったのだ。 『アルボル・デル・ハポン』は 日本人の経営する日本人のためのホテルです。 Lが予約の電話をした時には、柔らかい大阪弁の女性が出てくれたそうですが、 わざわざホテルに出向いたあたし達を出迎えたのは ものすごい機嫌の悪そうな大阪弁のオヤヂです。 なんでも風邪を引いて今まで寝ていたそうで、 「電話でよかったのに。」と迷惑そう。ああ悪かったね!! ついでに「そんな観光客丸出しの格好で、うちのホテルに来んといてくれる。」 と、厳しいダメだし! 主人いわく、カバンなんて持つのは愚の骨頂なんだとか。 でもないと困るんだものーー!! それでも一応「今日はこれからどうするの?」と、 あたし達の予定なんぞも聞いてくれました。 「今晩サッカー見に行くんで~チケット買いに!」というと、 中から突然若い男の子が出てきました。 「今、話が聞こえてきたんですけど、僕達も今日試合見に行くんですよ。」 と言って誘ってくれました。 他にも有志を募って4時ごろ集合して(試合9時なのに!) チケットを買いに行くそうなんですが、 どう考えても4時の集合は無理! なもんで、帰りだけ一緒に帰ってくれないかとお願いしてみました。 たぶん最寄りの地下鉄の駅は入場制限とかされてて入れないだろうから、 (アーセナル駅の混雑を思い浮かべている) 違う駅まで歩く羽目になると思うんだ~。夜中だからちょっと怖いしね。 そんなこんな話をしていると中からまた女の子が出てきました。 彼女も今日の試合を見に行くそうで、しばらく立ち話をしたのですが なんと明日彼女もグラナダに行くのだとか! 向こうで一緒にご飯でも食べよう、詳しくは今夜会った時に! と、約束してひとまずお別れ。あたし達はビセンテ・カルデロンへ!! スタジアムに着くと、早くもバレンシアバスとアトレチコバスが横付けされて て、思わず興奮です! 大はしゃぎで写真を撮りまくってるあたし達の横には、 テレビ局のカメラマンがスタンバっていたのですが、完全にスルーされてました。 なんかちょっとくやしい・・・。 チケット窓口で、さあ!買うぞ!という時になって、 わたくし大事な事に気付きました・・・。 スペイン語でバックスタンド1階って 何て言うんだ!? 窓口にいるのは絶対英語なんかできなさそうなおじいです。 オマケにあると思った座席詳細図もありません。 しょうがないから絵を描いて(泣)みたのですが、 ゴール裏はわかるが、メインスタンドとバックスタンドを どうやって説明したらええのかわかんねーー!!ぐわーーピンチ! そこへ 「大丈夫ですか?」 という天使のような声がっ! 見ればまだ二十歳そこそこの可愛いお嬢さんで、 「ああありがとう!スペイン語ができるんですか!?」 と、おすがりすると 「いえ~。でも私日本語わかります。韓国人です。」との答え。 ・・・もしかしてそれって全然解決になってないんじゃないか・・・? とも思うが、 隣にいる彼が自分達の買ったチケットを見せて教えてくれる(彼は日本語できない)。 「私達のチケットはバックスタンド1階です。」 まさにあたし達の欲しいチケットドンピシャリ! おかげ様で目的のブツが無事購入できたのでした。 そこでもまた立ち話をしていたのですが、このお嬢さんがとにかく日本語がうまい! どこで習ったの?と聞くと、 「何度か日本へ遊びに行きました。あとはドラマで。」と言われビックリよ。 あたしも韓流ドラマにはまったら、 こんなにハングル語がうまくなるのかしら?(←絶対ない) その彼女が 「誰の応援に来たんですか?」 と聞くので、一瞬考えたのだけど 「う~ん、ルイス・ガルシアかな~。」と答えると、 「えっ!リバプールだったルイス・ガルシアですか!?」と、なぜか大興奮。 「あたしジェラードのファンなんです! 来週アストン・ヴィラ戦見にアンフィールドに行きます!」 などと言うじゃないですか!ぐわーー連れて行ってくれーー!! そこから先はプレミア話で大盛り上がりでした。 なんでも彼もロンドンに留学中のフルアムファン。 あたしもはりきってガナファンだというと 「おお!イナモト!」と言われてちょっぴりはづかちい・・・。 まだ稲本がガナにいたことを覚えている外国人がいたとは。 そして後でLに指摘されて気付いたのですが、 あたしはこれらの会話を全部日本語でしていたんだそうです。 「わはは!日本語じゃ彼には通じないってば・・・って!ええっ!通じてる!」 恐るべし!サッカーファン! そして今夜の再会を約束して(席が隣なのでどっちにしても会うのだが) この爽やかカップルと別れ、オフィシャルショップへ向かうあたし達。 今夜の応援用にマフラーを購入して鼻息も荒かったのだけど、 これから向かうのは、そう! サンチャゴ・ベルナベウだーーっ!! カバンの一番奥底に買ったばかりのマフラーを沈め、 今度はサンチャゴ・ベルナベウのスタジアム・ツアーに向かったのだった。 ほらね、やっぱりカバンは必要でしょう! つづく!
by vivaorange
| 2008-02-05 22:15
| 2008旅行
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