突然ですが、あたしの好きな映画に『リトル・ダンサー』があります。 ストーリーを含むので以下・・・長いです。 (これは数年前に大ヒットしたので、今更あたしごときが説明をするのもなんですが) 炭鉱町にすむ10歳の少年ビリーが、ダンスに目覚め 周りの大人たちに見守られながら、いつしか羽ばたいてゆくという話なのですが、 もう全編を通じてみなぎる家族愛に、見た人全員号泣必至の名作です。 サッカーを見てても見当つくのですが、やはり英国はマッチョで質実剛健の国? 突然バレエを習いたいなどと言い出した次男に怒り爆発の 炭鉱労働者の父ちゃんが、 息子の踊りへの情熱や限りない可能性に気付き、 「息子をもっと踊らせてやりたい!」と願う姿なんてあなた! こうして思い出すだけで涙がチョチョ切れてくるじゃありませんか! しかし思うのですが、 別にニューカッスルにお住まいのエリオットさんちの次男の話じゃなくても、 息子がバレエを習いたいと言い出したら度肝を抜かれるんじゃないでしょうかね。 例えばあたしにはひとつ違いの兄がいるのですが、 彼がもし同じ事を子供の頃に言ったとしたら!! もう両親大慌てだったろうな~。 やはりよく知らない人にとっては、バレエというのはあの白くてヒラヒラの 衣装でクルクルまわるものなのですよ。 そんな事を考えたのは、前に実家で親と『シャル・ウイ・ダンス』を見たとき、 「なんかこれって『リトル・ダンサー』と似てるよね。」 と、思ってしまったことが発端なのです。 その時母に「兄ちゃんがバレエ習いたいっていうのと、 パパが社交ダンス習いたいっていうのとどっちがビックリ?」と、聞いてみたのですが 「どっちも考えられない・・・。」という、つまらん答えをいただきました。 その後妊娠中の後輩に、お腹の子が男の子だったとして同じ質問をしてみたら (おにゃのこであることが後に判明)、 「息子の方がビックリだろうな~。」と言ってたわ。そうだろうね。 それからしばらく忘れてたのですが、昨日友人と音楽の話になったときに、 「そういえばこの曲『リトル・ダンサー』で使われてたわ~。」 ということを思い出し(ちなみにその曲はJamの‘a town called malice’)、 またこのネタも復活してしまったのでした。 そして今日、大阪府にお住まいの会社員Tさん(熱烈サッカーファン)に、 4歳の愛息が突然バレエを習いたいと言い出したら・・・? と、聞いてみました! そしたら、やはり今時のお父さんだわね~。悩みつつも建設的な返事で ちょっと感心しちゃったわ。 「まずは翼くんなどのビデオをみせまくり、バレエから関心をそらす。 それでもダメなら習わせる・・・でもサッカーも続けさせるよ! しばらく並行させて、それでもバレエがいいって言ったら俺があきらめる~。」 泣かせるぜ~!Tさん! そういえばリオ・ファーディナンドも子供の頃、サッカーとバレエの 2足のワラジだったらしいし、結構いいかも!って、まだなにも言ってねえ! ちなみに奥方のKさんは、 彼が社交ダンスを習いたいといっても 「パパもおっちゃんになったな~。」と、思うくらいだそうです。 そういえばロバート・B・パーカーの「初秋」という作品があります。 いがみ合う両親が、お互いを傷つけるためだけに奪い合っている息子のために、 主人公のスペンサーは体を鍛えさせたり、料理を教えたり、読書やいろいろなことを教え 自分に誇りをもてる自立した人間に育てようとするのです。 その何にも関心をもてないと思われた少年が、 唯一興味をもっていたものがバレエだったのでした。
by vivaorange
| 2005-11-10 22:39
| 映画
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